私は、よく出張することがあります。出張した朝にお通じがなかったようなときに、気持ち的に焦ることがあります。そのときにまず考えるのが、「水分と便通効果を期待してお茶のペットボトルを買おう」です。

このとき、どういったお茶を買ったらいいのかを考えます。あなたもそういう場面に遭遇することがあるかもしれません。そんな時に参考になるペットボトルの選び方について述べます。

便秘に関しての基本的な考え

私はコンビニやスーパー、もしくは駅のキオスクなどでよくお茶飲料を買います。きっと、これをお読みのあなたもそういうことはよくあるのではないでしょうか。

お茶飲料を買うことはとても気軽ですし、お茶だと水分が摂れて何かしら便通に効く成分も含まれているのではないかと考えます。そのあなたの考えはとても的を得ています。

水分を十分に摂る

どうしてかというと、便秘の時にまずよく言われることが「十分な水分を摂りなさい」というアドバイスだからです。このアドバイスは私が便秘で入院した時によく医師から言われたことです。

1日に最低でも1.5L~2Lはとってほしいというのは、よく言われることです。その理由は、大腸には私たちが思っているほど水分が届かないからです。

水分を摂るというと、私たちのイメージとしてはとった水分がすべて大腸にいくように思えます。ところが、実際は1000ccの水分を摂った場合、900ccは小腸で再吸収されます。このことからも、大腸に達する水分は思う以上に少ないのです。

そのような理由から水分を十分にとるように勧められるのです。もちろんお茶でも水分は充分に摂れます。水分に関して言えば、お茶はほとんどが水分なのでクリアしています。

便通に有効な成分を含む

次に選ぶポイントとなるのが、便通に有効な成分を含んでいるのかです。飲み物に関しての代表的な有効成分は以下になります。

  1. 食物繊維(腸を刺激したり便のかさを増したりする不溶性の食物繊維と、便を運ばれやすくする水溶性の食物繊維がある)
  2. ビタミンC(腸が便を排出しようとする蠕動運動:ぜんどううんどうを活性化する)
  3. マグネシウム(便を柔らかくする)
  4. オリゴ糖(腸内細菌の善玉菌であるビフィズス菌を増やす)
  5. グルタミン酸(腸管運動を促進する)
  6. メントール(ペパーミントの主成分であり、腹痛や不快な筋肉の過度な収縮を緩和する)

これらの成分のうち、普通に手に入れられるお茶飲料で得られるものはもっと絞られます。

マグネシウムに関しては、お茶飲料というより硬水(EVIANに代表されるヨーロッパなどのミネラル豊富な水)が適切です。お茶飲料でマグネシウムを多く含むものを得ることは難しいです。

グルタミン酸はダシの効いたものをイメージしていただければいいでしょう。例えば、納豆、豆腐、味噌、醤油といったものです。ということは、この成分をお茶に求めても難しいでしょう。

このグルタミン酸は、カップ味噌汁などを買い求めて飲んだほうがいいです。

また、メントールに関してはハーブティーのペパーミントを飲めばいいです。以上から、お茶飲料から便秘対策をする時には、食物繊維、ビタミンC、あとそれぞれのお茶固有の有効成分を意識します。

お茶飲料で摂れる便秘対策に有効な成分

もう一度まとめてみましょう。お茶飲料で摂れるであろう便秘に対して有効な成分は以下です。

  1. 食物繊維
  2. ビタミンC
  3. それぞれのお茶が持つ固有の便秘に有効な成分

身近なところで手に入れることのできるお茶のペットボトル調査

それでは、実際にコンビニやキオスクやスーパーなどで手に入れやすいペットボトルを調査してみましょう。

  • 近くのコンビニ

近くのコンビニでのお茶ペットボトルは結構色々な種類のものがありました。特に健康を意識たトクホと呼ばれる健康茶などもあって、便秘対策になると言えます。

ちなみにペットボトルのキャップの色で温かいものはオレンジ色になっていることを知り合いのコンビニ関係の方から聞きました。

また、常温のものを必要とされる人もいるので常温の状態で置いておくペットボトルもあっていろいろなニードに対応しています。

温かいもの:緑茶、ほうじ茶、ジャスミン茶、紅茶など

冷蔵されているお茶:烏龍茶、大麦入りの麦茶、緑茶、胡麻、烏龍茶など

コンビニで売られている温かい飲み物のペットボトル

冷蔵されているお茶やトクホのお茶など

  • 駅や道の駅にあるペットボトル

同じように駅や道の駅などに置いてあるペットボトルも同じようなものでした。いろいろなペットボトルが販売されていますが、健康を意識したものが多い印象を受けます。

駅にある自動販売機で売られているもの

道の駅で売られているお茶なども健康を意識したものになったいる

  • 近くのスーパーマーケット

近くのスーパーマーケットで売られているお茶のペットボトルに関しては、だいたいコンビニと同じと言えます。ただ、スーパーマーケットでは常温で販売されているものがほとんどでした。

トクホという健康を考えたお茶飲料も多くあります。このトクホのお茶飲料は便秘を改善するためにも使えるといえます。その理由は、最初に述べたように便秘を改善するために考えられる成分を含んでいるものがあるからです。

例えば、水溶性や不溶性の食物繊維を多く含んでいたり、オリゴ糖を含んでいたりします。ちなみに、トクホについての説明は消費庁が開設しています。

からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中 のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするの に役立つ、などの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。

引用元:消費者庁

以下にトクホなど身体の健康を考えた近くのスパーマーケットにある代表的なペットボトル飲料の写真を載せます。

便秘対策にどのペットボトルを選ぶか

まず、便秘対策に何のお茶飲料を選ぶかを考える時、簡単に手に入れることができるということが重要です。私個人としては、ゴボウ茶のペットボトル飲料があったら一押しですが、現実的なことを考えると手に入れづらいです。

ゴボウ茶

なぜゴボウ茶かというと、個人的に毎日飲んでいて効果を感じているからです。これは、私が便秘で苦しんでいる時に親戚の方が心配してゴボウ茶を下さったことがきっかけです。

また、ゴボウ茶によって便秘から救われたという南雲吉則(なぐもよしのり)医学博士もいます。彼は、30代後半に親の病院を引き継ぎ、ストレスや不摂生でいつも腰が痛くて便秘で、体臭に悩み不整脈もあったといいます。

そんな彼が一念発起して一汁一菜という質素な生活をして体重を減らすことに成功したのですが、便秘だけは治らなかったのです。そこで、ある農家さんに出会い一変するのです。

その農家さんはコンビニの野菜を食べているベジタリアンではダメだから、本物の野菜を食べに来ないかと誘ってくれたのでした。その時に便秘で悩んでいることを南雲先生が話すと、「便秘にはゴボウがいいんじゃない」と勧めてくれたのでした。

確かにゴボウを摂るとお通じは良くなる体験はしていましたが、毎日食べるのは大変なので「もっと簡単にゴボウを摂る方法はないですか」と聞いたところ、その農家さんは「ゴボウ茶というのがあるけど試してみる?」と言ったのです。

これが、南雲先生がゴボウ茶と出会ったきっかけでした。実際にゴボウ茶を飲み始めてから悩んでいた便秘が治ったのです。

このことからも、ゴボウ茶は便秘の時に試してみる価値はありますが、一般的にペットボトルのお茶としては手軽に手にいれるということは難しいです。

黒豆茶

黒豆は古来から薬効が重要視されていました。漢方では腎(じん:人間の成長や発育、生殖の中心となるところ)を助けるものとされ、利尿、風邪治療、解毒、血流をよくする効果を利用してきたのです。

頑固な便秘に効果がある

黒豆にはガラクトオリゴ糖が豊富に含まれているので、腸内環境を整えてスムーズなお通じを促してくれます。特に頑固な便秘に効果があるといわれています。

腸が活発に動くと同時に血液が増やされて体内が潤うため、便が出やすくなるのです。

精神を安定させる

黒豆には精神を安定させる効果もあります。精神的なものは胃腸に影響を与えることから、精神の安定は便秘対策にはとても大切な要因の一つでもあります。

精神を沈静化するのに有効だといわれる成分が、ビタミンB12やカルシウムです。黒豆はそれらを多く含んでいます。

その他にも、黒豆には以下の効果が期待できます。

  1. ダイエット
  2. 冷え性の改善
  3. のどのトラブルを解消
  4. 血圧を下げる
  5. 白髪や抜け毛を抑える
  6. 血糖値を下げる
  7. 乳がんや骨粗しょう症を防ぐ
  8. 膝や腰などの痛みをやわらげる
  9. 精力を回復させる
  10. 耳鳴りを鎮める
  11. 脳を活性化する

これだけ健康にいいのであれば、誰でも黒豆に関連したものを選択したくなります。そこで、私がおすすめするのが黒豆茶を選ぶことです。

ただ、おいしさや便秘対策として有効だと思える黒豆茶も、身近で買い求めるにはむずかしいです。私はたまたま出張先のスーパーマーケットで黒豆茶を見つけたので、買い求めて飲んでみました。

黒豆茶は、とても飲みやすくて美味しく、食物繊維も前述したガラクトオリゴ糖も豊富に含んでいるので胃腸にとてもいい感じでした。

また、黒豆茶はカフェインを含んでいないのがとてもいいです。妊婦さんや子供さんも安心して飲めます。体にいい成分がいっぱい含まれていますが、お腹がゆるくなることもあるので飲み過ぎないようにします。

玄米茶やブレンド茶

コンビニやキオスクなどで売っている温かいお茶は、前述したように種類が少ないです。ただ、できれば温かいお茶の方がお腹にはいいです。それは、胃腸は冷えると活動が鈍くなるからです。

温かいお茶は種類が多くありませんが、その少ない種類の中から便秘対策で飲むとしたら何を選ぶのか。私は玄米茶かブレンド茶にします。

その理由は、玄米茶に以下にあるような効果が期待できるからです。

玄米茶にはコレステロールの吸収を抑え、肥満を防止する働きのある「γ(ガンマ)-オリザノール」が含まれています。この成分は肥満、糖尿病、動脈硬化の改善に有効だといいます。

それに加えて、玄米茶の成分は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれているため、便通にも効果が期待されます。さらに茶葉の成分に含まれるカテキンは腸内細菌の悪玉菌を減らして、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進させます。

このような理由によって、玄米茶は便秘改善に効果があります。

また、ブレンド茶に関しては色々なお茶のいい面を期待できるので便通に関しても効果が期待できるからです。

例えば、色々なお茶をブレンドした十六茶の成分をみてみましょう。

  • ハトムギ
  • 大麦
  • ハブ茶
  • とうもろこし
  • 玄米
  • 発芽大麦
  • 黒豆(大豆)
  • びわの葉
  • たんぽぽの根
  • カワラケツメイ
  • 発芽玄米
  • 昆布
  • エゴマの葉
  • ゆりね
  • 桑の葉
  • ナツメ
  • ビタミンC

これらのお茶成分からみても、便秘に対する効果はある程度期待できます。それは、便秘に効くといわれる玄米、黒豆、私が断食道場にいた時に経験したハブ茶、びわの葉(健康に気を配っている方がいつも飲んでいた)なども含んでいるからです。

このように様々ないいお茶成分を見出せるので、ブレンド茶も一つの選択肢にはなります。

新幹線でブレンド茶を飲む時撮影したもの

トクホに特化したお茶

前述したようにトクホのお茶は健康効果を考えてのものなので、その特質を見極めながら選んでいただけたらいいです。特にお通じという観点からは、難消化性デキストリンという水溶性の食物繊維を含んでいるかに注目します。

水溶性の食物繊維の必要性は、便秘外来で有名な小林弘幸医師が「全般的に水溶性食物繊維は足りない傾向にあるから、意識的にとったほうがいい」と勧めています。

この難消化性デキストリンが持つメリットを以下に挙げます。

  1. 血糖値の上昇を防ぐ
  2. 食後の中性脂肪の上昇を防ぐ
  3. 内臓脂肪が減少する
  4. 整腸作用(腸内細菌の善玉菌が増えて腸内環境が良くなる)

このことからも、水溶性の食物繊維を含んだトクホのお茶は一つの目安になります。ただし、人工甘味料などの余計なものを含んでいないかをチェックしてください。

まとめ

今回は、出張先などで手軽にお茶飲料を飲むことで便秘対策ができないかについて述べてきました。スーパーマーケットやコンビニ、あるいは駅などで手軽に入手できるお茶飲料ですが、特に便通をよくしたい時に何を基準にしたらいいのかは以下の3つがポイントになります。

  • 食物繊維(難消化性デキストリンという表示もある)
  • ビタミンC
  • それぞれのお茶が持つ固有の便秘に有効な成分

できれば温かいお茶で、玄米茶もしくはブレンド茶などにしてお腹の調子を整えましょう。