あかちゃんや子供の便秘で不安になったり、病院に連れて行かなければとあせったりすることがあります。そうなる前に、普段からあかちゃんや子供の様子にどう気づかい、体調、とくに胃腸のケアをしっかりするにはどうしたらいいのでしょうか。

今回は、あかちゃんや子供たちが便秘や下痢などのお腹のトラブルになった際、どういった予防策があるのかについて述べていきます。

普段からの気遣い

普段から子供の体に関心を持っている方にとって、よりよく子供の体を知る方法があります。それは、以下の4つです。

子供のようすの見分け方

このことについて小児科医であり漢方医でもある王瑞雲(おうずいうん)氏によると4つの見分け方があるといいます。

  1. 接診:手首を触って冷たいかあたたかいかを診たり、脈を診たりする
  2. 腹診:お腹の状態を把握する。便秘なのか下痢なのか、お腹にガスは溜まっているのか、おしっこの色はどうなっているのかなど←今回のテーマ
  3. 聴診:呼吸や咳の音を聞き分けること(一家にひとつ聴診器があるといい)
  4. 視診:顔色、表情、姿勢、皮膚のハリ、のどの奥を見る(熱が出ていなくても扁桃腺が赤く腫れていることもある)、舌の色などを見る

このようなことに日頃気をつけていると、具合が悪いときにすぐに気がつきやすいのです。とくにここでは、便秘や下痢などの胃腸の働きについて述べていますので、2の腹診が大切になります。

この腹診をして便秘の症状がでたようなときにどのように対処するのかをいくつか挙げます。

ベビーマッサージ

東洋医学では皮膚をなでたりさすったりすることによって、体の機能で高ぶっているところは鎮め、衰えているところは補い足して、エネルギー循環不足を整える働きがあると考えています。やさしく、気持ちのいいマッサージによって自律神経の機能を活性化し、体に抵抗力をつけて、より健康にすることができます。

以下に、基本的なベビーマッサージと便秘の症状が出たときのベビーマッサージについて載せます(2歳以上の子供に行えます)。

  • 基本的なベビーマッサージ(肌を出しても寒くならないような配慮をして、1つの部分を20往復程度なでる)
  1. 「さあ、はじめますよ」と声をかける
  2. 胸を広げるように肩から手先にかけてさする
  3. 指1本1本をなでる。手のひらや手の甲もなでる
  4. 胸骨にそってなでる。胸部から腹部にかけて助骨にそうようにする
  5. 足全体を、内側、外側ともにマッサージする
  6. 足の甲、指先をなでる
  7. うつ伏せにして肩に手を置き、肩から腕にかけてなでる
  8. 背骨の両側にそってマッサージする。また、腰全体もなでる
  9. お尻のほっぺをなでる。仙骨のあたりもなでる。子供がいやがったらやめる
  10. 太ももから足首までなでる
  11. 足底部を軽く指圧する(足裏のふたつのふくらみの交わる部分)
  12. 肩から足首まで通して3回なでながら終わりのあいさつをする
  • 便秘の症状が出たとき

腹診をしていて便秘気味だなと思ったら、以下の手順でマッサージをします。

  1. おへその周囲を中心に「の」の字を描くようにマッサージする
  2. お尻の仙骨部分を同じく「の」の字にマッサージする(下の図で薄茶色の部分が仙骨)

  1. 両足首を持って、膝を5~10回曲げ伸ばしする

要するにポイントはお腹とお尻にやさしく「の」の字マッサージをすることです。このことに関しては、当サイトのマッサージに関する記事に詳しくあるので引用を以下に挙げます。

赤ちゃんは、よく便秘するといわれます。それは、内臓の機能が未熟で消化吸収が不十分であることと、ストレスで便通が滞ることなどがあります。

そのような赤ちゃんの便秘予防として「の」の時マッサージを普段からすることで予防できます。

だっこをしながらでも、寝ながらでもお母さんの手のひら全体をつかって、赤ちゃんのお腹から見て時計周りに「の」の字を書くようにマッサージをします。このとき、赤ちゃんが服を着ていても効果があります。

なお、1回のマッサージは2〜3回程度にします。

また、赤ちゃんを寝せて横向きにし、お腹と背中を同時に「の」の字を書くようにマッサージする方法もあります。状況に応じて、普段からマッサージすることでお腹の調子を整えてください。

引用元:マッサージは便秘解消に効く!おすすめのマッサージと体験談

うんちから食べものを考える

ここまで、お腹の調子を見て便秘のときにするベビーマッサージを紹介してきました。さらに、日頃のうんちの状態から子供の体の状態を推測して食事内容を考えることも大切です。それは、子供は大人より食べることの影響が大きく出やすいと言われるからです。

陰陽の食べものと性質

私たちは、食べ物というとカロリーやビタミンなどだけで評価しがちですが、温故知新とあるように東洋思想である「陰・陽」も参考にするといいです。例えば、肉や野菜などの食物ごとに陰陽の性質があります。

陰陽の食べもの表は以下にIN YOU から引用させていただきました。

引用元:IN YOU

例えば、あかちゃんや子供の食が陰性のものに傾くと以下のようになります。

  • 陰性のものの例:牛乳、アイスクリーム、白砂糖、熱帯産のくだもの、じゃがいも、ナス、トマトなど
  • うんちの具合:下痢・便秘を繰り返す
  • こどもの様子:顔色が青白く、はれぼったい、よく蚊や虫にさされる、夜型になって朝起きれない、臆病になってメソメソ泣く、鼻水が出る

逆に、あかちゃんや子供の食が陽性のものに傾くと以下のようになります。

  • 陽性のものの例:チーズ、肉類、卵、エビ、オーブンで調理されたもの(パン、クッキーなど)、塩分過多
  • うんちの具合:便が硬く、色が濃く、便秘気味になる
  • こどもの様子:イライラする、行動が荒っぽい、手足が冷える、落ち着きがない、歯ぎしりをする、つねったり、ひっかいたりする

この陰陽の表は一つの参考になるといえます。あくまでも参考というのは、私たちの生活で陰性のものの例や陽性のものの例に挙げたものを食べないわけにはいかないからです。スーパーやお店で買うお菓子などには、必ずといっていいほど砂糖が入っています。

逆にあまり気にしすぎても胃腸にはよくありません。自分のことではありますが、胃腸にできるだけストレスをかけないような気遣いが必要です。

そのため、うんちの様子によって「あ、陰性のものが多いのでは」や「あ、陽性の食べものが多かったのでは」というような目安になればいいのです。これは、大人にもいえることなので親の体調管理にも使えます。

私の体験談

私の場合は、どうしても肉類を食べると排便する時間帯が伸びるように感じています。例えば、いつもは朝食後にすぐにあった排便が、肉を食べるとそれがお昼に近くなるなどのことがよくあります。そのため、排便の時刻が遅くなるときは「昨日何を食べたかな」と思ってみると陽性の強いものだったということがあります。

便秘や下痢に効く食べ物

それでは、実際にあかちゃんや子供の便秘や下痢に対して自然療法でどう対処していったらいいのかについて述べます。

下痢の場合

下痢になったときには、まず水分を摂取する必要があります。よく言われるように水を積極的にとります。と同時にお腹の中で水分を吸収してくれるものも必要になります。りんごのペクチンが水分を吸収してくれるのでりんごのすりおろしを食べるのも一案です。

また、便を固めてくれるものも必要になります。その便を固める成分がタンニンです。この成分はハーブでいうとラズベリーリーフなどに含まれます。

一番のオススメは葛湯(くずゆ)です。

くずは、腸の緊張をとって下痢に有効です。解熱やのどの痛みにも効きます。実際に葛湯をつくってみました。

  1. くず粉を用意←写真
  2. 水を適量を鍋に入れる(袋の後ろにある説明通りに今回はしてみました。くず粉と水をだいたい1:10)
  3. 鍋を温めながら、かき混ぜる
  4. 透明になるまでよくかき混ぜる
  5. 容器に移してできあがり←写真

 

くず粉の準備

できあがり

できあがり(生姜パウダーを入れてみました)

この葛湯にりんごを入れると解熱と整腸作用が期待できます。(りんごのくず煮)

便秘の場合

下痢の次は便秘のときにどういったものがあるのかを紹介します。とくに子供は便秘が続くと発熱するときがありますから注意が必要です。便秘のときにどうしたらいいのかをリストアップします。

  1. 食べ過ぎに注意する
  2. 砂糖を控える
  3. 梅肉エキスを飲ませる(青梅の絞り汁を煮詰めたもので、※マクロビオティックな天然万能飲料とも呼ばれている)
  4. それでもだめなときにはゆで小豆に天然の甘みを加えて食べさせる

※マクロビオティックとは、陰陽の理論を交えた食事法ないし思想のこと。玄米、全粒粉を主食とし、主に豆類、野菜、海草類から組み立てられた食事。(Wikipedia

離乳食が始まった赤ちゃんの場合

離乳食がはじまった赤ちゃんの場合だと、食べ物・母乳不足が原因のこともあるのでふかしたサツマイモやバナナなどをたべさせてみることも一案です。

まとめ

ここまで、いかに自然の食べ物で整腸して便秘や下痢を防ぐか、もしくは便秘や下痢になったときの対処を述べてきました。結局、普段からの赤ちゃんや子供の様子を観察していることが大切だということになります。

そのことによって、便秘や下痢にすぐに対処できるからです。

東洋思想である陰陽からみた食べ物、便秘、下痢を理解し、参考にしながら適切に対応していきましょう。